関西山岳会2005年夏山合宿
報告者 山崎信幸
山 行 日 2005年8月11日(木)〜15日(月)
参 加 者 CL山崎、SL草本、SL岩井、佐々木、林、、真浦、木内、以上7名
行 動 記 録
8/11(木)
深夜1時ごろ沢渡に到着。断続的な雨、車の中で寝ようとしたが寝られず、2時半ごろ
テントを張る。
8/12(金)
前夜の雨でぐずぐずして、朝寝をしてしまい上高地には10時頃入山。
11時、小雨の中を出発、岳沢着2:30。大雨の中でテントを張った。
テントを張っているうちに、テント場と小屋の間の沢が濁流で通行不能になった。
8/13 (土)
雨のち小雨、昼前からコブ尾根の偵察を兼ねて、コブ沢の雪渓末端まで散歩。
雪渓の状態が悪くて今のメンバーではいきなりザイルが必要、何時間かかるか分からな
い。
午後1時過ぎに、後発隊が全身ずぶ濡れで岳沢ヒュッテに到着。
テント設営後は晴れ間が出て来て、テント前の広場で歓迎会になった。
そのうち、隣のテントの“元アルパインクラブ雪線社”の3名(松木夫婦、浜端氏)
も合流、この松木さんは、一昨年剣沢でも一緒だった。草本さんの友人。草本さん
は全国に友人がいる。
彼らも、畳岩に行く予定。何名かの持病持ちは、整体師の松木さんからテーピングを
して頂き調子が良くなったとのこと。
8/14(日)
5時45分出発。全員で畳岩尾根を目指して、天狗沢のハイキング道を登る。
小屋から30分ぐらい登った地点の1本目のルンゼ左の岩稜に先行の松井組が取
り付いていた。そこから、さらに30分ぐらい登ったピナクルから伸びる、ルンゼに取り付く予定。
7時取付き。しかし、下部の逆層のスラブが、濡れて気持ちが悪く、ピナクル
を1段登った草付を3Pトラバースしてピナクルのルンゼに合流した。後はスラブを避けて、
ひたすら脆いルンゼをつないで6P、滝あり、落石ありで尾根上のギャップ(鞍部・コル)に出る。
3本のザイルで7人を登らせるには、トップ2名、ラスト2名で交互にザイルを上げて、
固定して真ん中の3、4人はプルージック結びで登らせて、滝などの難しい場所だ
け、別のザイルで強引に引っ張り上げた。
ギャップからは、にわか雨の降り出す中、脆い草付の岩稜を3Pフィックスして、
稜線直下の緩傾斜に出た。
ここで松木パーティに合流、彼らはノーザイルでスタスタ、フィックスの初心
者グループは簡単に追い抜かれてしまった。稜線到着14時半。
ピンがまったく無く、岩が脆く、固定できるポイントが無い、殆どがセルフビ
レイの取れない危険な場所だった。せめての救いは、ルンゼの中で、両側が岩に挟ま
れて高度感が少なかったことと、不安定ながらも体を預けられたこと。逆層のスラブ
部分を登っておれば恐らく高度感で何名かは腰を抜かしただろうと思われる。
天狗のコル出発16時。ガス、小雨の中下り始める。ガラガラの岩屑から、浮石だ
らけの下りを約2時間のコースタイム。全く初心者の木内さんが途中から両足の踏
ん張りが効かなくなり、岳沢に着いたのが6時40分、日没丁度。無事に登って帰れた
ことが不思議なぐらい・・。
私が落とした、落石をヘルメットに受けた、林さんも良く登ってくれた。木内さん
も根を上げずにがんばってくれた。木内さんをサポートしてくれた岩井さんの頑張りも!
8/15(月)
小雨の中、テント撤収、8時半下山。上高地着10時半、バスターミナル11時。沢渡駐車場
の旅館で露天風呂につかり、途中の蕎麦屋で祝杯(食)、大渋滞の高速道路を経て、大阪着11時ごろ。
以上